今回は私がパニック障害になってからやり始めたことの一つ、「病気と闘わない」について書いていきたいと思います。
パニック障害になってから色々な書籍を読んでいたのですが、どの書籍も言い方は違っても「病気と闘わない」、そう書かれている様に思いました。よく病気に対して「病気と闘う」「闘病生活」など、病気を悪にして立ち向かう的な感じで使っているメディアとかあると思います。
ですが、精神的な病気に対しては、逆に気合を入れて闘うこと自体がストレスになってしまうので、考え方を変えたほうが良いそうです。
考えてみれば心が闘った結果がそうなっているのに、更に闘うとか、いつ休むんだと思ってしまいます。精神的な病気は「無理するな、これ以上は身体が壊れる」と身体から現れたもの。緊急停止装置が働いたと考えるべきなんです。
そこで今回は「病気と闘わない」ための考え方をまとめてみました。
病気であることを受け入れる
初めの頃は自分でこの病気を認めることが難しかったことを思い出します。
そんなはずは・・・。とか、いやいやまだいけるだとか・・・。受け入れがたい現実というのもありますが、とにかく自分の状況を客観視できないんですよね。
でも結局、「病気を治す」ってことは、まず受け入れないと治療をスタートできません。受け入れないと病院にもいこうと思わないですし、そう思っていないから自分で改善することもしません。
だから今の自分を素直に受け入れることから全てが始まります。「身体が黄色信号を発している」と思ってください。ここで無理したら「赤信号」になって、大変なことが起こる。ここで立ち止まってよかったんだと思ってください。
受け入れることができると、病気だから、無理しなくていい、病院いこう、家族に、友達に、同僚に話して、助けてもらっていいんだと、思うようになります。そして、病気だから治すための行動を自分で考える様になります。
自分を責めない
「もっと身体に気をつけれるべきだった」
「無理して働いたせいで・・・」
「早く病院に行っていれば・・・」
病気になった最初のころって特に自分を責め続けますよね。
でもわかっているはずです。自責の念は非常にストレスになると。責めれば責めるだけ自分の心の中にどす黒い何かが残り、それがずっと重くのしかかり、苦しみ続けるあの感じ。
病気自体がストレスなんだから、これ以上はストレスを増やしてはいけません。今あなたに必要なのは自分を責めるのではなく、行動を変えることです。
過去は忘れましょう。そして今からあなたの生活習慣の無理や歪みを正して規則正しい健康的な生活習慣に改めればいいだけです。
薬は効く思って飲むと効果がある
薬に対してネガティブなイメージがあると思います。実際に身体を治す薬より、心を治す薬のときは余計そう思うはずです。私もそうでした。「本当に効くのか?」「副作用が怖い」とか思っていました。
ただ薬を使わないで直せるのがベストですが、実際は薬に助けてもらった方が楽だし効きます。副作用はあるものの、身体を壊してしてしまうことはなく、今よりもぐっと心は楽になります。
それに薬に対してネガティブなイメージを持つと効き目が弱まってしまうんです。反対にこの薬は意味があると思うと「プラセボ効果」が働きます。
偽の治療方や薬でも、患者が「この治療は効く」と期待して思い込むと、実際に症状が改善する効果
患者の信じる力が病気に影響を与える現象
なので実際に効くと思って飲むだけで薬の効き目が高まるので、思い込みはとっても大事。「すっごい効く薬飲んでいる」「この副作用が効いている証拠」「毎日飲むだけと治っちゃう」もうそれだけで薬の効果が倍増しちゃうんです。
どうせ飲むなら思い込んでしまいましょう。損はしないので。
完全に治すと思わない
医学で治るってどういうことかっていうと「苦痛や痛みや不安が今よりも軽減、消失し、楽になる、症状が良くなる状態」ってことらしいです。
精神的な病気の治療って時間がかかりますよね。私も2年半かかったんですが、その間いつ治るんだろう・・・と、不安になるときが幾度もありました。
でも不安になると焦ってしまって、変なこと考えてそれがストレスになって悪化するんですよね。
だから焦らない。完全に治そうと思わないことが大事で、「少しずつ良くなればいい」と考えて、気長に気楽に考えましょう。
終わりに
自分の場合、病気を認めることができず苦しい時間が続いたのを覚えています。知識もなければ、経験した人もいなかったため、誰にも聞けず、どうしていいのかわからず、ただひたすら自分を責めていた気がします。
でも、この病気を受け入れてからは違いました。特に人にこの病気のことを話してから良くなりましたね。「無理しなくていいから」と沢山の人に言われて、心も楽になりましたし、仕事も楽にやらせてもらいました。
だから受け入れるってとても大事。あなたもあなたに関わる人たちに話して、楽になってください。気にする必要はありません。だって、周りの人たちもあなたに無理をさせてしまったと思っていて、申し訳ない気持ちになっています。だからそうした方がお互い楽なんですよ。
どうせ長い付き合いになる病気なんです。楽にいきましょう。
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