お金を「安全」に持っておく
定期預金よりマシな方法はないのか?
- 安全に持っておきたいということなら「個人向け国債」
- 日本国籍は国の債権、これを買うと国にお金を貸したことになる
- 個人向け国債は元本保証されている
- 1年経てば解約しても元本割れはしない
- 買うなら「変動金利型10年満期」タイプ
- 利回りは0.05%くらい、メガバンクの定期預金が0.01%くらいなので、銀行に預けておくよりはマシ
- 金利が上がった時はそれに合わせて個人向け国債の金利もそこそこ上がる
- 銀行に預けているより安心、なぜなら国と銀行がどっちが先に潰れるかと言ったら銀行
- 国債は「財政破綻」とか「戦争に負けた」など「すごい悪いこと」が起きるという、「まず起きないことのリスク」を背負う代わりにちょっとだけ利息を上げるというもの
日本経済ってやばいの?
日本国債って借金でしょ?そんなの買って大丈夫?
- 日本国債の買い手はほぼ日本国民、もし日本が国債の借金を返せないくなったら、お金をたくさん刷って国民に返せばいい
- リーマンショックで世界の金融市場が混乱したときに、世界の投資家たちが安全資産として買ったのが「円」
- 日本国債が絶対安全だとはいえないが、他の国と比べて相対的に安定している
- 日本は多額の借金をしているが、国の財政が破綻する可能性は極めて低い
- 「財政破綻」などのニュースに動揺して、怪しい金融商品に手を出さない
銀行には近づいてはいけない
銀行のビジネスモデル
- 金持ちには投資をさせて手数料をもらう
- 貧乏人には借金をさせて金利をもらう(住宅ローンなど)
- 銀行の無料相談窓口は「羊の皮をかぶった狼」だと思っていい
- 銀行には「個人向け国債」以外、買うに値する金融商品はない
だからネット証券
- 店舗がない、社員も少ないから手数料が低い
- 何かを売りつけてくることはない
人類最大の発明「複利」
金利には「単利」と「複利」がある
《 単利 》
例えば、プラス5%利回り、100万を20年間運用
→毎年5万円もらえる、20年で100万(5万x20年)になる
《 複利 》
複利だともらった「5万を次の年に繰り越す」
そうすると次は「105万に対して5%」がもらえる
これを20年繰り返すと金利だけで165万もらえる
単利と比べて65万円多い
複利は雪だるま式に増えていく
複利の効果を最大限に引き出すには途中でやめない、おろさない
72を「利率」で割ると「2倍になるおよその年数」が計算できる
ちょっとリスクを取って運用する
年金は無くなる?
- 戦争でもして占領されない限りなくなることはない
- 金額は今よりは減ると思われるが、最低限の生活をしていくくらいの年金は将来もおそらく支給される
老後に必要なお金の考え方
- 老後を30年生きるとして、年金にどのくらいプラスしたいかをイメージする
- 老後に360万があれば必要最低限の生活に毎月プラス1万円の生活ができる
普通預金は安全なのか?
- 銀行は一人1000万円までは預金の保護の対象、それ以上はどうなるかわからない
外貨預金はコイントスのような賭け
- ドル安、ドル高になるか、将来のことは結局わからない。(日本円にしても同じ)
- 手数料が高い
- 外貨預金は金融知識のない人(主に老人)から銀行が手数料を稼ぐために使われている
一般人向けの投資
- パソコンの前に向かって、株式の短期トレードが投資の全てではない
- 「個人向け国債」、「投資信託」だけをやる
- 金、先物、FXなどは手を出さない
投資信託とは
- いろんな会社の株の詰め合わせの商品
- いろんな会社へ投資できるのでリスクが分散される
- 少額で投資できる
投資信託は安全なのか
- 投資したお金は証券会社や運用会社ではなく、信託銀行で管理される
- 投資信託は銀行や証券会社がつぶれても大丈夫
どの投資信託を買えばよいのか
手数料が安いものを買う
販売手数料
- 買う時に払う(イニシャルコスト)
- ネット証券の場合はゼロの場合もある
運用管理手数料
- 定期的に払う維持費となる(ランニングコスト)
おすすめの投資信託
気を付けるべきは運用管理手数料
以下は運用管理手数料が安いのでおすすめ(①0.1%、②0.2%)
①上場インデックスファンドTOPIX(国内株式)
②ニッセイ外国株式インデックスファンド(海外株式)
上記の2つを半々で買えばよい
投資信託の種類
アクティブファンド
- 人が儲かる会社をリサーチして運用
- 人件費がかかるので高い手数料がかかる
インデックスファンド
- 指標(日経平均、ダウ工業平均)に沿って機械的に買うだけだから人件費が少ない
- 手数料が安い
どちらが良いのか?
- 過去の実績でアクティブファンドの平均がインデックスファンドの平均を上回ったことはほとんどない
- 更にインデックスの方が手数料が安いので、アクティブを選ぶ必要はない
年金と確定拠出年金
年金の種類と考え方
国の年金
- 会社員は自動的にひかれる
企業年金
- 確定拠出年金の制度があれば加入を検討する
保険会社が売っている年金
- 入らなくていい(保険と年金の積立を一緒にしない)
年金の財源
- 年金の財源は現役世代から徴収した年金だけではなく税金でまかなっている
- つまり私達が払っている消費税も年金の財源となっている
- 年金を支払わずに年金の受給資格を失ってしまう若者は払った税金分を損していると言える
今までの企業年金(確定給付金)と確定拠出年金の違い
今までの企業年金(確定給付金)
- 会社の責任で運用する
- あらかじめ決められた額をもらえる
確定拠出年金
- 企業が指定した運営会社の金融商品で個人が運営する
- 老後に運用した実績分をもらえる
確定拠出年金のメリット
- 課税対象が減り、所得税と住民税が減るので節税効果がある
- 運用で儲かった分は非課税
確定拠出年金のその他ポイント
- 商品のラインナップが金融機関によって異なる
- 60歳までは原則おろせない
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漠然とした老後の不安ですがこちらを読めば、まず何をすべきか自分の中にイメージができて、次第になくなっていきます。
投資の初心者にはうってつけの本です。
著者の「山崎元」さんの「ほったらかし投資術」も読んだことがあるのですが、こちらもとても勉強になるのでオススメですよ。
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