リンク
話なんか苦手なままでいい
「聞き上手」は貴重な存在だということを理解する
人は本来話したい生き物である
- 多くの人が「話す」ということばかりにとらわれている
- もう片方の「聞く」ということの重要性を忘れている
- 人は「話し上手な人」よりも「話させ上手な人」を求めている
話なんか苦手でもいい
- 解決しなくていい、無理にいい話などしなくていい、ただ寄り添うだけでいい
- 気持ちを理解してくれる、ただそれだけで人は救われる
- コミュニケーションにおいては、話し方より聞き方の方が大切である
なぜ「聞く人」はうまくいくのか
人は本来、話したい生き物であると覚えておく
「話す」ことは気持ちいい
- 人は話すことによって心理的な快感を得ている
- 人が聞いている時より、話している時の方が心理的快感を得ているということは、数々の臨床データで証明されている
コミュニケーションの達人だけが知っている人間の3大心理
- 人は誰もが自分のことが一番大切であり自分に一番興味がある生き物である
- 本来誰もが自分のことを認めてほしいし自分の事を分かって欲しいと熱望している
- 人は自分のことを分かってくれる人のことを好きになる
「聞く力」を磨くと、いいことがいっぱい
語彙力が少なくて済む
- 聞く作業には話すよりもはるかに語彙力が求められない
そうなんですか
なるほど
勉強になります
聞くことは読書と同じ
- 人の話を聞くということはコンテンツを耳から入れている状態とも言える
人の感情が読めるようになる
- 人の話をよく聞くということは、人の感情をしっかりと読み取ることにつながる
相手を不快にさせるリスクが減る
- 人の話を聞くということは、相手がどんな人で、どんなことを考え、どんな感情を持っているのか、という情報を収集することになる
- 聞くことにより相手が何を求めているかをまず知ることで、相手の興味のある話題を展開することが可能になる
聞くことで自分の盲点が見えてくる
- 人の話を聞くということは自分の知らないことを知ることができたり、自分の盲点となっている部分に気付かせてくれる
沈黙を恐れなくて済む
- 沈黙のプレッシャーがかかるのは主に話す側が感じる事である
勝手に人の評価が上がる
- 人は早口でまくし立てるように話す人よりも、しっかりと相手の話を受けながら聞く人の方が魅力を感じる
- 話を聞ける人はそれだけで器が大きくゆとりをもった印象を与える
人に好かれる人の聞き方
安心の玄関、開けていますか
- 人は安心感をくれる人を好きになる
- 安心することで体がリラックスし脳が活性化し本来持っている自分自身の力を発揮できるようになる
- うなづきはどんなに話が苦手な人でも簡単にでき、相手の共感を与える一番のボディアクション
口下手=会話下手ではない
- 相手の話す時間を削って自分の話をする人よりも、相手が話しやすいように配慮する人、つまり聞く力を持っている人の方が相手の願いに沿っているため、結果的に人から好かれる
魔法の傾聴
- 「傾聴」とは耳を傾けて相手の話を熱心に聞くという意味の言葉
- 「目」「耳」「体全体」「心」あなたがもちうる多くの感覚を使って相手の話を聞く
魔法の傾聴① – 会話をしている時の自分の表情を豊かにする
まずは「笑顔の先出し」を意識する
- 笑顔はどんな人でも安心感を与え、心をひらき、気持ちを通じ合わせる最高のコミュニケーションスキル
- 初対面では笑顔を常に心がける
- 笑顔の先出しによって会話での心理的主導権を手に入れることができる
相手の表情に合わせて話を聞く
- 相手の話が悲しい時にいつでも笑顔でいるのはなく、相手の内容に合わせた表情を意識する
目は口以上に物を言う
- 人は無意識に人の目にフォーカスを合わせる
- しっかりと相手の話を聞くときは眉間に力を入れると自然と表情が引き締まる
- 笑顔を作る時は眉間を大きく開くことを意識する
- 驚いた時は眉間を眉毛ごと大きく額の上に近づける意識すると目がハッと開く
魔法の傾聴② – タイミングの良い「うなずき」こそが相手の深い話を引っ張り出す
うなずきに強弱をつける
- うなずきは人話をする人にとって安心感を与える
- うなずきの深さを「弱、中、強」3段階の深さでイメージする
「弱」首を固定したまま顎だけを軽く下に振る
「中」首を固定したまま顎を軽く下に振る
「強」首、頭を全て使って背中まで引っ張られるくらい深く振る
普段は「弱」、相手が感情を込めた時は「中」、そして自分自身も大きく納得した時に「強」
「中」首を固定したまま顎を軽く下に振る
「強」首、頭を全て使って背中まで引っ張られるくらい深く振る
普段は「弱」、相手が感情を込めた時は「中」、そして自分自身も大きく納得した時に「強」
魔法の傾聴③ – 話を聞く姿勢を整えると、心も聞く姿勢になっていく
- 話を聞く時は出来る限り少しでも前傾姿勢を意識すると好印象を与えることができる
- お店のカウンター等でお互い向き合わない時は、「相手にへそを向けて話す」ことを意識する
- 相手に体を向けるということは、心を開いて相手に意識を向けているという心理的なボディアクション
魔法の傾聴④ – 人は自分の話を笑って聞いてくれる人のことを好きになる
笑わせるより一緒に笑う
- 会話において笑いを取ることを意識する必要はない
- むしろ必要なことは「いかに相手を笑わせるか」ではなく「いかに相手の話に笑うことができるか」
「面白いね」は最大の共感
- 「話を聞いて笑うこと」は、うなずきと同様、相手に安心感を与えるアクションとなる
魔法の傾聴⑤ – 上手な称賛ができるかどうかで、その後の会話の盛り上がりが変わる
聞き方の達人が使っている「拡張話法」
拡張話法の5つの項目
①感嘆、②反復、③共感、④称賛、⑤質問
本書では特に相手の心をひらく「感嘆」と「称賛」をセレクトして合体
感嘆+称賛、略して「感賛」(かんさん)を推薦
①感嘆、②反復、③共感、④称賛、⑤質問
本書では特に相手の心をひらく「感嘆」と「称賛」をセレクトして合体
感嘆+称賛、略して「感賛」(かんさん)を推薦
リアクションは「感賛」(かんさん)で5割きまる
「感嘆」は相手の話に対する聞く側の表情
例:「わあ」「へー」「ほー」「おー」「きゃー」
「称賛」は相手を讃える言葉
例:「すごい」「素敵」「いいね」
例
「最近、会社で役職が上がったんだ」
→「わあ、すごいじゃん!、よかったねー」「私、最近、犬を飼い始めたの」
→「おー、犬か。いいね!かわいいよねー」
「驚き+ほめ」をひとまとめにして相手に返していく
「ちょっとオーバーかな」思うくらいにやってみる
嫌われない聞き方
コミュニケーションはまずは「嫌われない」ことが先決
人が心を開くには順番がある
- 人は話すことに誰しも何らかの不安を抱えている
- まずは相手に好かれようと話すことより、その不安をなくしていく事の方が先
不安を取り除く
- 人と良いコミュニケーションを取っていくためにまず大切なこと
それは、「好かれる前にまずは嫌われないこと」 - 相手に好かれる前に、まず相手の方に安心感を与え、不安を取り除く
- そのために、まず「やるべきこと」より「やらないこと」を決めることが大事
嫌われない聞き方①
相手を否定するのではなく、相手との価値観の違いを理解する
- 人は様々な価値観を持っているということは忘れてはいけない
- 意見が自分と異なるのは「間違っている」のではなく「自分とは違う」ということ
- 自分の大切にしている価値観を否定されると嫌なように、相手にとってもそれは同じこと
嫌われない聞き方②
自分の常識を押し付けない
- 正論を通しすぎると、相手は自分自身を否定された気分になる
- 正論を押し付けられると、いくら正しくても人は反発する
- 相手の話をしっかり聞くことで、相手の考え方、そして感情を知ることから始める
- 相手を一人の人間として尊重してこそ良い関係が成り立つ
- 無理に「教えよう」とか「相手の間違った考えを正そう」としない
嫌われない聞き方③
マウンティングには気をつける
- 人は無意識のうちに相手より優位に立とうとする真理をもってる
- 無理やりいい話をしようとしたり、人に馴染みのない専門用語を使ってしまうのは、
「この人の話、難しくてつまんない」と思われることは合っても、「わあ、あなたって物知りなのね」とリスペクトされることはまずないと覚えておく
嫌われない聞き方④
結論を焦らない
- 極力結論を求めたり「何が言いたいのかわからない」という表情はしない
- 「要するに」とか「ひと言で言うと」自分のテンポでまとめてしまうと、その後、話が苦手な人はどうしていいか分からなくなってしまう
- 話がまとまらない相手にプレッシャーをかけないことが大事
嫌われない聞き方⑤
背中を押してほしい
- 人が悩みを打ち明けてきた時、本当はただ自分の気持ちをわかってほしいと思っている場合が多い
- 実は自分の答えは持っているのに「大丈夫だよ」と、あえて背中を押して欲しくて悩み聞いてもらいたいという場合がある
- だから答えや解決策をはじめから言わない
- こういう場合は「こうすればいい」ではなく、質問が有効
全ての答えは自分の中にある
- 人は希望よりも感情の方が表現をしやすい
- 「あなたはどうなったら嬉しい?」(感情)と質問すると言いやすい
- 「どうしたいの?」(希望)では難しい
- 質問を繰り返すことで、人は自分自身がどうなりたいのか、希望を自分の中から探す
- そして最終的に人は他人からの命令や解決策より、自分自身で出した答えに納得する
- その人の本当の感情はその人のみが見つけることができる
「人は孤独になると判断を誤る」というある刑事の話が印象的でした
「犯罪を生み出す一番の原因は孤独感だ」
「たった一人でも気持ちを受け止めてくれる人がいたらその人は変われるかもしれない 」
確かに悲しいときや辛いことがあり、相手に話して気持ちをわかってもらったとき、救われるような気持ちになりますよね。
この本を通して話を聞くことの大切さを今知ることができてよかったです。
私にとっては「聞き方が10割」くらいの本でした。
リンク
コメント